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BENZ W124-260E SOHC バルブステムシールの交換記
エンジンオイルの消費量が増えた、アイドリングが不安定、プラグがオイルで黒くなっている等の症状
が出ればバルブシールが劣化してオイルがシリンダーに漏れているオイル下がりの場合が多いです。
そこでバルブシールの交換に挑戦です。(2004.03.27-28)

特殊工具が何点か必要となります。
・エアアダプターツール
・バルブスプリングコンプレッサー
・エアーコンプレッサー(空気圧6kg/cm使用)
・マグネットピックアップツール
・自作クランクシャフト回転及び回転防止レンチ  等

部品 バルブステムシール12個(in6個 out6個) 103エンジン用 
シリンダーヘッドを下ろして交換する方法もありますが、今回はエアを送りながら
作業する交換方法です。(交換時間が短縮できます)
しかし、スペースの関係で最後の1個が交換できないことがわかりました。
ウーム、課題が残りました。

HP作成者 mag への E-Mail  


エアクリーナーとエンジンをつなぐ配管を外し、
プラグコードカバーを外し、プラグコードをまとめます。
シリンダーヘッドカバーを外します。

赤いプラグコードはウルトラシリコンプラグコードです。

エアクリーナーのダクト穴はゴミが入らないように
ナイロンカバーをしておきます。
シリンダーヘッドカバーを外した後です。
外す部品は組立時、間違わないように、ボルトや
パーツをガソリンで脱脂し記号・数字
でマーキングしておきます。
マーキングのアップです。
特にボルトは組立時の締め付けトルクが不明なため、
最初の位置がわかるようにマーキングします。
組立時は同じ位置までボルトを回転して締めます。
トルクレンチを使うと最初の締め付けトルクがだいたい
わかります。
すべてのボルトにマーキングをしました。
部品はどちらが前かわかるようにしておきます。

オイル管理が良いためかスラッジはほとんどありません。
きれいでしょう。(^^;)

左右のローッカーアームの円筒形の中には
ラッシュアジャスターというバルブクリアランスの
自動調整装置が入っています。そのためバルブクリアランスの
調整の必要はありません。そのラッシュアジャスターの下と
バルブとの間にはシムが差し込まれています。
小さい部品ですのでなくさないように気を付けてください。
プラグコードはプラグ側を全部外し、
(プラグコードの位置がわかるようにコードにも
番号を付けておくと安心です。)
回りをナイロンで養生します。
細かい部品が落ちてなくさないようにするためです。
第一シリンダの上死点を出すため、
ファンダクト・ラジエーターファンを外し、クランクシャフトに
27mmのソケットレンチをかぶせ、延長棒をつけて
クランクシャフトを回転させます。
この場合はラチェツトレンチを使うとソケットのかけ直しが
しなくて良いので便利です。

ラジエーターにダンボールをあてフィンを痛めないように
しておきます。下の板は、ソケットレンチ抜け防止の
ためのスペーサーをかましています。
第一シリンダーから取りかかりますので、
その部分だけ見えるように他を覆います。
細かい部品をなくさない様にするためです。

患部だけ見える手術のようですね。(-_-;)

プラグ穴の所からエア圧をかけます。
そのためのエアーアダプターツールをねじ込みました。
(エアアダプターの中に空気抜け防止のバルブが
ついている場合がありますが、この空気バルブは
抜いて使用しました。付けた状態ですとシリンダに
エア圧がかかりません。)
バルブスプリングのすぐ横にはオイル落下用の穴が
開いています。この穴に部品(シムやコッター、その他の
ゴミ)が落ちると大変です。ゴム板で穴をふさぎました。
洗濯バサミで押さえています。白いまるの所に穴があります。
ロッカーアームユニットを外しますが、その前に
ラッシュアジャスターが抜け落ちたり、ずれないように
ひもでくくりつけておきます。
ロッカーアームユニットの固定ボルトを4本ゆるめて
ロッカーアームユニットを持ち上げるとその下の
シムがはずれて何処かに落ちる場合があります、
少し持ち上げてマグネットピックアップツールで左右2個を
先に抜きとり、それからロッカーアームユニットを持ち上げると
安心です。
ロッカーアームユニットを外した状態です。
バルブスプリングに白い点がありますが、
これは位置確認のために脱脂してラッカーで
マーキングしました。組立時バルブリテナーと
スプリング位置&方向を確認するためです。
下の方の赤い色は最初から付いていました。
工場組立時にマーキングされたものと思われます。
外したロッカーアームユニットは、きれいな容器に
そっと置きます。ボルトも最初の位置に付けておきます。
ラッシュアジャスターはオイル漬けにした方がいいという意見も
ありますが、大変なので省きました。

左右の丸い小さな部品がシムです。
それぞれの位置がわかるように置いておきます。
シムはへこんでいる方が上になります。
該当シリンダの上死点を出し、上死点を少しすぎた位置に
ピストンを固定します。そのため、クランクシャフトに
ソケットレンチ(27mm)をかぶせ延長ハンドルにひもを結び
固定します。
この場合ラチエットレンチではなく回転固定の物を使用します。
エアーコンプレッサーの空気圧(6.0k)をシリンダにかけますと
回転方向に固定棒がググ・・と動きロープが張ります。
他の気筒はプラグをすべて付けた状態ですがかなりの
力でロープが張ります。
●ピストン固定は絶対必要ですね。
万が一のためにバルブ落下防止用としてひもでバルブの支柱
をくくり付けましたが、ピストン上死点固定では特に必要
ないことがわかりました。
バルブスプリングコンプレッサーを装着してみました、
スプリングを掛ける位置で長さが違うため引っかける位置を
よくみてかけます。
スプリングを外す前にプラグ穴からエアをいれバルブが落ち
ないようにします。
バルブスプリングコンプレッサーのハンドルを下に押し
スプリングを圧縮したところです。
ハンドルの紐は不用意にハンドルが上がらないように
ハンドル固定するために使います。
(私のアイデアで付け加えました)
スプリングを圧縮した状態で、コッターピンを外します。
固着しているときは、細いドライバー(−)でこじて
外れやすくしマグネットピックアップツールを使い
コッターを引き抜きます。2個引き抜くとバルブが外れます。
コッターピンを引き抜いたところです。
なくさないよう気を付けます。
バルブスプリングコンプレッサーを上にゆっくり引き上げ
スプリングをはずします。
バルブステムシールがみえました。ゴムでできていますが、
堅くなりプラスチックの用になっていました。
固着していて簡単にはとれません。
小型のバイスで軽くつかみ、まず左右に回転させバルブガイド
から引き離し、左右に振りながら上に引き上げると
外しやすいです。
バルブ自体は下からの空気で上に押し上げられているだけです。力を下手に加えればエアが抜け下に落ちてしまいます。
作業中エアが少しずつ漏れる音がシューとしています。
緊張しますね・・・。
バルブスプリングを外した状態です。アームにブルーの
テープを貼ってある方が長いアームです。作業前に
確かめて張っておきました。意外とわかりやすく便利でした。
下の紙は作業手順を書いて確認しながら作業をしています。
外したバルブスプリングは装着するまでこのままビニール袋に
入れておきます。
外したスプリングは同じ場所に同じ向きに戻すことが
大切です。上下が逆になってもいけません。

1バルブ毎にスプリング外し、シール交換、スプリング装着
を行う方法で作業を進めました。
1気筒2個のシールを交換したあとロッカーアームの取り付け
まで作業を完了しました。この方法がより安全でリスクの
少ない方法だと思います。

後半編へ続く